第7回

「幼保一元化をご存知ですか」A



 それぞれ別の基準を持つ、幼稚園児と保育所児を一緒にして保育する幼保一元化を、政府は2005年度よりスタートさせます。今回は、利用者側の立場、運営する側の立場から考えたいと思います。

 幼稚園は子どもの数が減少しています。それに対して保育所は待機児童が増えています。そこで待機児童解消のために幼稚園の空き教室を保育室として利用できるように規制が緩和されました。その結果、誕生したのが幼稚園の一部で保育事業を行なう一元化というタイプで、変則的な一元化です。
 第二は、同一の敷地に幼稚園と保育所を一体化した施設として整備するタイプです。通常、幼保一元化というと、このタイプを意味します。今回は第二タイプでお話します。

利用する児童は長時間児(保育所)、短時間児(幼稚園)を分けて入園、入所となります(児童福祉施行令で規定されている「保育に欠ける」児童と、幼稚園と保護者との間の契約児童です。幼稚園で預かる子どもは3歳児以上です)。
保育内容に関する違いは、保育所については保育所保育指針、幼稚園については幼稚園教育要領で定めています。それぞれの主な項目については以下の通りです。

■保育所保育指針
1.発達の主な特徴
2.保育士の姿勢と関わりの視点
3.ねらい
4.内容 3歳以上から「基礎的事項」「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」
5.配慮事項

■幼稚園教育要領
1.幼稚園教育の基本、目標
2.ねらい及び内容 「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」
3.留意事項


 3歳以上についてみますと、その内容は、保育所保育指針も幼稚園教育要領も同じ5領域として整合性を配慮したものとなっています。そのために内容的な違いはほとんどありませんので、午前中は長時間児(保育所)、短時間児(幼稚園)の混合保育となります。

次回で保育所と幼稚園の違いについて具体的に紹介します。