第8回

「幼保一元化をご存知ですか」B



 前回に続き、2005年度からスタートする幼保一元化について考えたいと思います。今回は、保育所と幼稚園の違いについて具体的に考察してみます。

■保育日と休業日
 保育所の場合(長時間児)、保育日数には特別の規定はありません。一般的には、日曜日、祝祭日、年末年始の休日以外は開所され、おおよそ年間300日です。幼稚園の場合(短時間児)、年間保育日数は39週(週5日制で195日)を下らないとされています。
 このように保育時間、休園日に大きな違いがあります。例えば子どもたちに同じ経験を保障させたいと思っても、夏だと長時間児(保育所)は水遊びを存分に経験できますが、休暇となる短時間児(幼稚園児)は夏休みで家庭での対応になります。

■保育時間








保育所の場合、一日8時間の保育を原則としています。ただし厚生労働省通達では通常保育は11時間となっています。この11時間を超えて延長保育を行っています。
幼稚園の場合は、一日時間を標準とします。しかし近年、幼稚園でも「預かり保育」によって長時間保育を実施している園が多くなっています。
早朝から登園してくる長時間児(保育所)は早朝保育です。早朝保育は0〜5歳児の異年齢保育です。短時間児(幼稚園)が登園してくる8時30分頃から年齢別にそれぞれのクラスに分かれ保育をされます。11時30分頃から給食の準備にかかります。短時間児(幼稚園)もクラスで一緒に食べます。12時50分頃から長時間児(保育所)はお昼寝の準備です。一方、短時間児(幼稚園)は降園準備を始めます。保護者が迎えに来たり、園バスに乗ったりして、14時には降園していきます。
長時間児はお昼寝が終わって、おやつを食べたり、各クラス単位で遊んだりして通常保育時間まで過ごし、保護者の迎えを待ちます。延長保育は早朝保育と同様に、0〜5歳児の異年齢保育になります。

■給食



保育所では、調理室を備え給食が義務づけられています。これは、長時間、保育所で「生活」する子どもたちの望ましい食習慣を育てるために必要だからです。
幼稚園には調理室の設置義務はありません。そのため、給食を行っている施設は多くありません。
保育園児の給食費は保育料に含まれますが、幼稚園では別払いとなります。

■園バス



保育所の場合、遠隔地あるいは僻地でなければ、これまでは自主通園することになっています。しかし、規制緩和により、登園バスを設置できるようになりました。現在のところ、バスを保有している保育所は多くありませんが、私立保育所を中心に今後は設置されるところが多くなると予想されます。
幼稚園では、私立幼稚園を中心に、すでに園バスを利用して園児を送迎している場合が多くなっています。